雰囲気 - 03 July 2021

どれほどひどい状況であってもオリンピックが強行開催されることになって、あきらめの雰囲気がただよっている。どうやってオリンピックの被害を防ぐかよりも、どうやって被害を最小限にしようかという話が中心になりつつある。

小惑星が東京に落ちてくる日がわかっているのだが、誰もそれを止められずあきらめの気持ちで待っているような雰囲気。

あるいは、大きな災厄がやってくるらしいが、それが本当に来るのかどうか、実感としてまだ感じられず、ぼんやりとした不安のなかで日々を過ごす雰囲気。危険に対する感性が麻痺した状態にされているような感覚。

大きな災厄は、それが実際に起こってみなければ、どれほどひどいことなのか実感できないので、いまは誰も何も想像できず、この状態が永遠に続くのだろうと感じている。

ぼんやりとした不安がときどき兆すが、それはまだ起こっていないことで確かめようがないので、地平線の向こうへと再び押しやる。

空襲を受けて多くの人が亡くなった時代の人々もこんなふうにして生きていたのだろうかと思うことがある。

 

政治家は嘘と適当なことばかりで失政をごまかすことに終始してるのに、誰もそれを止めることができないというあきらめの雰囲気。

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