雰囲気 - 28 June 2021

いつもぼんやりとした不安の中に生き続けている。そうすると、この先どれほどひどいことが起ころうとしているのか、しっかりと想像できなくなっている気がする。

ほかでもない。この夏にどれほどひどいことが日本で起ころうとしているか、直視しようとしたり、想像を巡らせたりする能力が、自分の中でひどく下がっているのではないか。

なにかとんでもないことが起ころうとしているのかもしれない。それにたいして、どういうふうに自分を守ったらいいか、今の時点で何かできることはないか、順序だてて考えようとしてもできなくなっているのかもしれない。そんなふうに思った。それが今日のことだ。

あとは答え合わせが待っているのだろう。起こるべきことが起こってしまったあとに、自分はなにか準備していたのか、そもそも、迫りくる危険について、なにか考えていたのだろうか。そう自問して、自分を責める瞬間がやってくるのかもしれない。

そうなったときに、今日のことを思い出すよすがはあるのだろうか。この、ぼんやりとした不安が心によぎった今日のことを。それにたいして、何かできることがあるのかと自問してみた日のことを。

麻痺している人間は、自分が麻痺していることに気づかない。気づいた時にはもう遅い。

直感に逆らって、最悪の事態、いまなすべきことについて、考えて、動くことができるだろうか。そう思っていることを記録に残す。