衰退の話で活発になるコミュニティ

なんではてなの人たちは、はてなが衰退しているという話がこんなに好きなんだろうか。

anond.hatelabo.jp

衰退の話題で十分に盛り上がって、コミュニティが活発なことがかえって可視化されていると思うのだけど。

 

コメントを見ていると、みんなTwitterに行っちゃったんだよ、という意見が多い。その理由としては、

  • Twitterのほうが情報収集しやすい(情報インフラとしての役割)
  • 長い文章をネット上で書いたり読んだりすることが流行らなくなった

みたいなことらしい。

 

自分は長めの文章を読むのも書くのも好きだけれどなあ、時代遅れなのだろうか。

でも、長い文章を読むのが好きな人がいなかったら、ふだん増田の長文にあんなにブックマークがつかないと思う。

 

Twitterで短い言葉を読んだり書いたり、YouTubeを見たりすることがネットの楽しみ方の主流になっちゃったんだよ、とかいうとき、長い文章を読み書きしていた人がやめてTwitterとかYouTubeのほうに行っちゃったみたいに考えがち。

だけれど、そもそも、世の中の多くの人は長い文章を読む読解力がなくて、そういうマス層の人はあんまりネットで時間を過ごしていなかったのでは。そういう人が簡単にネットを見られるようになると、リテラシーがあんまり高くないので、TwitterとかInstagramに滞留しがちで、数が多いので結局主流派に見えてしまうということでは。

 

なので、もともと長い文章を読んだり書いたりするのが好きな人は、ネット上での娯楽の選択肢が増えても、そんなに簡単に長文テキストコンテンツを完全に放棄することはないと思っている。

身辺雑記みたいなブログを見かけることはあんまりなくなってしまったけど、たくさんブックマークがつく増田の文章みたいに、それなりにいろいろと考えさせる長文があれば、ネットにいる人たちは読んでいるのでは。

というふうに考える自分は、やはりはてなに滞留しすぎななんだろうか。

 

RSSの復活がブログ文化の復活につながるんじゃないかと考えたことはあった。

bunjack.hatenablog.com

Twitterみたいに字数を気にせず、一言の投稿も長文も、どっちも好き勝手に書ける場所があって、そこで発信した情報がTwitterとごちゃまぜになってすべて一つのタイムラインに収まって、ブログから発信した情報の受信も拡散も、Twitterを経由してもしなくても簡単にできるようになったら、ブログに戻ってくる人が増えるんじゃないか、みたいな発想だ。

まだ自分の中で考えがまとまっていないのを感じるけれど、そういうふうに情報発信の仕方がまた変わっていったら、それはそれで面白いかもしれないなと思う。